サラリーマンと正解

ビジネスマナー 正しい席次のおさらい!

日本では、ビジネスの場に限らずあらゆる場面で席次、つまり上座と下座が存在します。

席次とは、目上の方へ敬意を表したり、おもてなしの心を表すものといえます。
美しい景色が見える窓や素晴らしい絵画がかかっている場合などは、当然それらが見やすい位置が上座です。

自分と相手との関係性を考慮せず、好き勝手な場所に座り「非常識な人」のレッテルを貼られないよう、
席次の基本的なルールを改めておさらいしておきましょう。
(以下、すべて① → ④ の順で 上座 → 下座 です)

case1 応接室の場合

応接室

取引先へ訪問して応接室(そこまで立派な部屋ではなくても)に通されたり、あるいはお客様が訪ねて来られ会議室にお通ししたりすることもあるでしょう。
そんなとき、あなたは自分の座るべき座席がどこかわかりますか。
また、きちんとお客様をご案内できますか。

出入口からの位置
①出入口から最も遠い席
②出入口から最も近い席

出入口に近いところでは、人が出たり入ったり落ち着いていられませんよね。

ソファのタイプ
①複数掛けのソファ
②1人掛けのソファ

1人掛けのソファの方が他の人を気にせずくつろげそうな気もしますが、
やはり大きなソファの方がゆったりできるということでしょう。

ソファのタイプが出入口の場所に優先されますので、
複数掛けのソファが出入口の近くにあった場合、複数掛けのソファが上座になります。
なお、複数掛けのソファでは出入口から遠いところが上座です。

case2 電車の場合

新幹線

①進行方向を向いている窓側
②進行方向を背にしている窓側
③進行方向を向いている通路側
④進行方向を背にしている通路側
3人掛けの場合は、①窓際 ②通路側 ③真ん中の順です。

眺めの良い席が上座」の基本ルール通りです。

席次【電車】

case3 タクシーの場合

タクシー乗り場

4名で乗車
①後部座席の運転席後ろ
②後部座席の助手席後ろ
③後部座席中央
④助手席

3名で乗車
①後部座席の運転席後ろ
②後部座席の助手席後ろ
③助手席

これは眺めの良さだけでなく、安全性も考慮されています。

席次【エレベーター】

case4 エレベーターの場合

エレベーターホール

①出口から遠い場所(右奥)
②操作盤の前

タクシーの席次に通じるものがありますね。

エレベーターの乗降について

エレベーターに乗るとき
入口のところで「上・下」ボタンを押しながら、エレベーターの扉を手で押さえ、
目上の人の後に乗り込み、操作盤の前に立ちます。
もちろん、降りる人がいれば、降りる人が乗る人に優先します。

エレベーターから降りるとき
他の人が降りるまで、操作盤の前で「開」ボタンを押し、全員が降りるのを
待ってから最後に降ります。エレベーター内に上司や同僚などが残っている場合は
「失礼します」などの挨拶をしたり、会釈をするなどして降ります。
あなたが最後なら、「閉」ボタンを押しながら降りると尚のことよし!
この場合、扉に挟まれないようスマートに降りましょう。

席次【エレベーター】

まとめ

基本的なルールは上記のとおりですが、応接室では飾られた調度品や絵画の
位置などの影響も受けますし、電車やタクシーでは通路側や乗降の便利な
後部座席左側を好む方もいらっしゃるでしょう。
ですから、基本的なルールを知ることは大切なことですが、
その場に合わせ、柔軟に対応することがとても重要です。

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